2010/08/11

[電子書籍]同人誌を電子書籍にしてみよう!(取り込み編)

読んでない方はまずこちらから
[電子書籍]同人誌を電子書籍にしてみよう!(準備編)
[電子書籍]同人誌を電子書籍にしてみよう!(断裁編)


さて、前回の「同人誌を電子書籍にしてみよう!(断裁編)」に続いて、今回は取り込み編。
まずは機器のおさらい。



我が家ではScanSnap S1500を使用しています。

これは兎に角読み込みスピードが現行の民生機では圧倒的で、電子書籍化では今現在これよりも優れている物は見当たりません。

今後、この手の自炊がポピュラーな物になったりすれば、様々な企業が参入して一気に技術革新が行われる可能性もありますので、そこら辺の見極めはしておく必要があるかもしれません。

また、ScanSnapは読み込んだ用紙をそのままPDFに変換してくれる機能が搭載されている都合上、Adobe Acrobatが丸々付いています。

これ自体普通に購入しようとすると三万円くらいするので、それを考えるとこの値段も仕方が無いのかもしれません。


さて、この取り込み編は、何はなくともまずは動画を見てください。





如何でしょう?
両面スキャンで25枚、ページ数にして50ページの同人誌を実に一分半で取り込み完了します。
断裁編の動画と合わせても二分で一冊の同人誌が断裁から取り込みまで完了してしまいます。
取り込み完了と同時にPDF化が行われ、保存先を決定すれば完了です。

今回は省きましたが、設定なども、カラー、グレー、モノクロなど決められますし、解像度もある程度カスタムできます。
今回の設定は自分で決めた設定で行っていて
600dpiのハイファイン
カラーモノクロ自動判別
で取り込んでいます。
また、1ページ目を基準とした傾き補正など細かくできますが、同人誌やコミックなどは斜めに割られたコマ割りを勝手に傾いていると自動判別してしまったりするのでOFFです。

同じく文字などをクリアに読めるようにしてくれる機能もあるのですが、これも写植周りには効果を発揮しますが、効果音的な物、手書きの物を変にしてしまうのでOFFです。


取り込んだ同人誌をPDFにする際に上記のようなことの他にも色々と調整出来ますが、一冊づつそれらをやるのは面倒なので僕はやっていません。
例としてはチリやホコリなどを除去したり、裏写りを修正したり。

それをやるコストの方が面倒ですし、何百冊もある同人誌でそれをやろうとすると、それだけで嫌になってしまいます。

もちろんこだわりたい方は、是非自分なりのベストのクオリティとコストのバランスを見つけて見てください。

マクロ等を組んでオートでやるのも面白そうではありますよね。自分も今後は考えていきたいところです。


また、主にモノクロで書かれている同人誌ですが、基本的にはScanSnapはカラーだと判断してしまいます。
これは少しでもページにシミなど黒か白以外の物があると、そのページはカラーだと判断してしまうからです。

逆にいえば、そういう物さえなければ、カラーのページ(表紙)はカラーに、モノクロのページはモノクロに一冊の中でもページ毎に判断してくれます。結果容量は最適になると言うわけです。

ただし漫画は白黒二色ではなくグレー階調が基本的にはあるので主にカラーになってしまいます。(二色刷りかそれ以外かにもよりますが)効果があるのは主に小説ですね。
しかし、そうなると当然ですが、全てのページがカラーで取り込まれることにより容量が大きくなってしまいます。
ですが、ここではそれは仕方が無いこととして許容しています。

それを回避する方法はあるのですが、楽!がテーマなので容量に関しては深刻な問題にならない限り無視をします。クラウド化出来るので最悪それらでこの問題はカバー出来るからです。

回避する手段としては
1.表紙などのカラーページは自動判別で取り込む。
2.それを別ファイルとして保存して、中身だけを強制モノクロで取り込む。
3.そしてacrobatで結合して一つのPDFにする。
これだけではあるのですが、やはり多くの同人誌全てで行うと考えると面倒です。


何度も言いますが、沢山の本を気軽に根気とか必要無く電子書籍化することがコンセプトですのでご容赦を。

ですがyoshimikiも流石に小説だけはやったりします。
400ページを超えるような本は流石にそんなことも言ってられない位に容量が肥大化してしまいますし、何よりモノクロの方が文字を読みやすいので。
こういう感じでケースバイケース、自分が納得出来るコストのかけ方をして行くと、電子書籍化が楽しく、沢山、気軽に持ち歩く為のチョットした準備だとして、上手に付き合えるようになると思います。

完璧な状態で、最善の形式で、最も美しく!
これが出来ればそれは素晴らしいことですがその為にかける時間で本を読めてしまう様では本末顛倒です。
電子書籍化は自分の読書ライフをより充実させる為の手段であり、決してそれ自体が目的化していい物では無いとyoshimikiは考えます。
気軽に楽しく簡単に電子書籍にする。
それが僕の電子書籍化のモットーです。

さて次は閲覧編。
どうやってiPadに転送するか?実際どれくらいのクオリティで読めるのか。
などなど。

それではまた。

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